AWS SCS-C02 対策 AWS Config コンフォーマンスパックを活用した組織管理
AWS Configコンフォーマンスパックを活用した規制要件対応、自動修復メカニズム、マルチアカウント環境での一元管理を実践問題で完全攻略。
この記事のポイント
- 1コンフォーマンスパックによる規制要件の統一管理手法を理解する
- 2EventBridge+Lambdaによる自動修復メカニズムの実装方法を習得する
- 3マルチアカウント環境での委任管理者を活用したConfig運用を把握する
目次
AWS Config コンプライアンスチェックの基本
AWS Configコンプライアンスチェックは、リソース設定の継続的な監視と評価を通じて組織の規制要件やセキュリティ基準への準拠を自動化する仕組みです。Configルールでリソース設定を評価し、コンフォーマンスパックで複数ルールを統一管理することが特徴です。
コンフォーマンスパック:規制要件の統一管理
コンフォーマンスパックは、関連するConfigルールと修復アクションをテンプレートとしてパッケージ化し、組織全体で一貫したコンプライアンス管理を実現します。金融業界のSOX法、医療業界のHIPAA、製造業の品質管理記録など、業界固有の規制要件に対応できます。
業界標準コンフォーマンスパック
PCI DSS、NIST、CIS Controls等の規制要件を満たすConfigルールセットが提供済み。カスタマイズも可能で組織固有の要件にも対応。
マルチアカウント一括適用
委任管理者アカウントから組織全体にワンクリックで展開。新規アカウント作成時も自動適用で運用負荷を最小化。
コンプライアンス状況の可視化
ダッシュボードで組織全体の準拠状況を一元監視。監査時の証跡提供や継続的な改善活動をサポート。
自動修復メカニズム
Config違反検出から自動修正までの流れの理解が重要です。EventBridgeとLambdaを組み合わせることで、非準拠リソースの迅速な修正を実現できます。

Config違反の自動修復フロー
上図は、Config違反検出から自動修復完了までの一連の流れを示しています。この自動修復メカニズムでは、EventBridgeがConfig違反イベントを受信し、Lambda関数を呼び出して修復処理を実行します。
以下で、各ステップの詳細な動作を確認しましょう。
「迅速に修正」「自動修復」の要件がある場合、Config + EventBridge + Lambdaの組み合わせが適切なソリューションとなります。
マルチアカウント環境での運用
AWS Organizationsと連携したConfig運用では、役割分担が重要な学習ポイントです。管理アカウントと委任管理者アカウントで実行できる操作が異なります。
委任管理者の活用
Config委任管理者は、セキュリティ専門アカウントから組織全体のConfigルール管理を担当します。この権限分離により、セキュリティガバナンスを強化できます。
管理アカウント
委任管理者
StackSetsとの連携
CloudFormation StackSetsは、組織全体への一括デプロイメントを実現します。特に新規アカウント作成時の自動設定では必須の選択肢です。
Config有効化の自動化
管理アカウントからStackSetsでConfig設定テンプレートを展開。新規アカウントも自動的にOrganizations統合が適用される。
IAMロールの統一設定
ConfigサービスロールやS3バケットポリシーなど、必要な権限設定を全アカウントで統一。セキュリティ設定の一貫性を確保。
実践問題で確認
ここまで学んだ理論を、実践問題で確認しましょう。各問題は異なるコンプライアンス要件でのConfig実装を扱っています。
AWS認定セキュリティ - 専門知識
練習問題
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練習問題
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練習問題
まとめ
AWS Configコンプライアンスチェックは、組織全体での一貫したセキュリティ基準の維持を自動化する強力な仕組みです。コンフォーマンスパックによる規制要件の統一管理と、自動修復メカニズムによる迅速な問題解決が特徴です。
業界固有の
Config + EventBridge + Lambdaの
管理アカウント:StackSetsに
これらのポイントを押さえることで、Config関連の実装を効率的に行えるようになります。特にアカウントの役割とサービスの組み合わせを正確に判断することが重要です。
理解度チェック
コンフォーマンスパックのメリットと適用場面を説明できるか?
Config+EventBridge+Lambdaによる自動修復の仕組みを理解しているか?
管理アカウントと委任管理者アカウントの役割分担を把握しているか?