AWSサービス比較2025/8/3
約15分
初級
4/10
AWSSAAC03CLFC02サービス比較

AWS SAA-C03 対策 Lambda vs Fargate vs EC2

AWS Lambda、AWS Fargate、Amazon EC2の違いを理解し、適切なコンピューティングサービスを選択するための完全ガイド。実践的な問題を通じて使い分けのポイントを解説します。

この記事のポイント

  • 1
    Lambda、Fargate、EC2の基本的な違いを理解する
  • 2
    各サービスの適用場面と選択基準を把握する
  • 3
    資格試験の問題を通じて使い分けのポイントを理解する

目次

3つのサービスの概要と根本的な違い

AWS Lambda、AWS Fargate、Amazon EC2は、それぞれ異なるアプリケーション実行モデル提供するコンピューティングサービスです。

Lambdaイベント駆動型のサーバーレス関数実行サービスで、コードのみを管理し、インフラストラクチャは完全にAWSが管理します。Fargateサーバーレスコンテナ実行サービスで、コンテナイメージを実行しますが、基盤となるインフラストラクチャはAWSが管理します。EC2仮想サーバーサービスで、OS以上のすべてを管理する必要があります。

資格試験では、アプリケーションの特性に応じて適切なサービスを選択する能力問われます。

AWS Lambda

実行モデル
関数実行
インフラ管理
不要
課金モデル
実行時間のみ
最大実行時間
15分
起動時間
ミリ秒
カスタマイズ性

AWS Fargate

実行モデル
コンテナ実行
インフラ管理
不要
課金モデル
コンテナ実行時間
最大実行時間
無制限
起動時間
数十秒
カスタマイズ性

Amazon EC2

実行モデル
仮想サーバー
インフラ管理
必要
課金モデル
インスタンス起動時間
最大実行時間
無制限
起動時間
分単位
カスタマイズ性

資格試験での選択基準と判断ポイント

AWS資格試験では、Lambda、Fargate、EC2の選択において、要件に基づいた適切な判断が求められます。

以下のフローチャートは、AWS資格試験で重要な判断基準を体系化したものです。各ステップで重要なキーワードを確認しながら、最適なサービスを選択できるようになります。

実践問題で確認

前セクションで学んだ判断基準を、AWS資格試験対策で確認してみましょう。ここでは、Lambda、Fargate、EC2の使い分けが問われる代表的な問題パターンを3つのカテゴリに分けて解説します。

各問題では、要件分析から最適解の導出まで、AWS資格試験で重要な思考プロセスを体験できます。

AWS認定クラウドプラクティショナー

練習問題

ある小売企業が、顧客が製品画像をアップロードするとリアルタイムで画像処理を行う新しいモバイルアプリケーションを開発しています。この企業は、インフラストラクチャ管理の負担を最小限に抑えながら、画像がアップロードされるたびに自動的に実行される処理ロジックを実装したいと考えています。処理ロジックは短時間(5秒未満)で実行され、実行頻度は予測不可能で、時間帯によって大きく変動します。どのAWSサービスがこの要件を最も効果的に満たしますか?

AWS認定クラウドプラクティショナー

練習問題

ある教育機関が、月に1度だけバッチ処理を実行して学生の成績を分析するアプリケーションをクラウドでホストする予定です。処理時間は毎回約20分ですが、大量のデータを処理するため、スケーラブルなコンピューティングリソースが必要です。この分析は学期末の成績通知に使用されるため、スケジュール通りに確実に完了する必要があります。この機関は運用オーバーヘッドを最小限に抑え、使用していない時間には料金が発生しないソリューションを探しています。どのAWSサービスがこの要件を最もよく満たしますか?

AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト

練習問題

ある企業はAI機械学習モデルを使用して製造工程の品質管理を行うアプリケーションを開発しています。このアプリケーションはサードパーティベンダーからDockerコンテナイメージとして提供されており、以下の要件があります: - アプリケーションは製造ラインから送信される画像を処理し、不良品を検出する - 一時的なファイル処理のために最低75GBのストレージが必要 - コンテナの実行時間は数分から最大2時間 - インフラストラクチャの管理負担を最小限に抑えたい - サーバーレスアーキテクチャを採用したい これらの要件を満たし、最も運用オーバーヘッドが少ないソリューションはどれですか?

まとめ

AWS Lambdaは、15分以内で完了するイベント駆動型の処理最適なサーバーレス関数実行サービスで、インフラストラクチャ管理が不要で実行時間のみの課金となります。

AWS Fargateは、コンテナ化されたアプリケーションをサーバーレスで実行するサービスで、長時間実行や大容量ストレージが必要なワークロードに適しています。

Amazon EC2は、完全なOS制御が必要場合や、特殊なソフトウェア要件がある場合に選択する仮想サーバーサービスです。

資格試験での選択基準は、実行時間(15分境界)→イベント駆動性→インフラ管理の必要性→コンテナ化の有無順で判断することが重要です。

理解度チェック

Lambda、Fargate、EC2の実行時間制限は?

各サービスで必要なインフラストラクチャ管理のレベルは?

Lambda、Fargate、EC2の課金モデルの違いは?

実行時間、イベント駆動性、コンテナ化の観点から適切なサービスを選択できるか?

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