AWS ANS-C01 対策 Route 53 高度なルーティングポリシー
Route 53の高度なルーティングポリシー(レイテンシー、フェイルオーバー、加重、ジオロケーション)の使い分けを解説。問題文のキーワードから最適なポリシーを瞬時に選択する思考法を学び、複雑なトラフィック管理問題を解決します。
この記事のポイント
- 1各ルーティングポリシーの主なユースケースを理解する
- 2問題文のキーワードから適切なポリシーを特定する能力を養う
- 3複数のポリシーを組み合わせたDNS設計の基本を把握する
目次
インテリジェントなDNSルーティング
Amazon Route 53は、単にドメイン名をIPアドレスに変換するだけのDNSサービスではありません。ユーザーの所在地、エンドポイントの正常性、さらには指定した割合に応じて、トラフィックをインテリジェントに振り分ける高度なルーティングポリシーを備えています。
実際のシステム設計では、ビジネス要件に対してどのルーティングポリシーが最適かを判断する能力が重要です。この記事では、各ポリシーの核心的な役割と、要件からキーワードを抽出して最適な設計を導き出すための思考プロセスを解説します。
ルーティングポリシー選択ガイド
複雑に見える問題も、特定のキーワードとルーティングポリシーを結びつけることで、素早く正解にたどり着けます。以下の対応表が、そのための思考の近道です。
レイテンシーは「速さ」で判断し、ジオロケーションは「場所」で判断します。例えば、「ヨーロッパのユーザーに最速のリージョンへ」ならレイテンシー、「ヨーロッパのユーザーにはヨーロッパのリージョンへ」ならジオロケーションです。
ポリシーの組み合わせ
Route 53の真価は、これらのポリシーをツリー状に組み合わせられる点にあります。

ジオロケーションとレイテンシーを組み合わせたルーティング構成
例えば、まずジオロケーションで国ごとに振り分け、その国の中でさらにレイテンシーで最も近いエンドポイントに振り分ける、といった複雑なルーティングが可能です。
実際のシステム設計では、複数の要件を同時に満たすために、これらのポリシーを組み合わせることが重要になります。
実践問題で確認
ここまで学んだルーティングポリシーの知識を、実践的な問題で確認しましょう。
AWS認定高度なネットワーキング - 専門知識
練習問題
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練習問題
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練習問題
まとめ
Route 53の高度なルーティングポリシーに関する問題では、まず問題文からキーワードを正確に抜き出すことが最も重要です。「レイテンシー」「フェイルオーバー」「X%のトラフィック」といった言葉が、どのポリシーに対応するのかを瞬時に判断できれば、正解は目前です。
複雑な要件が提示された場合は、複数のポリシーを組み合わせることで解決できる、という視点を持つようにしましょう。
キーワードは
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理解度チェック
「レイテンシー」と「ジオロケーション」ルーティングの決定的な違いを説明できるか?
「フェイルオーバー」と「加重」ルーティングを、どのようなビジネス要件で使い分けるか説明できるか?