AWS ANS-C01 対策 Route 53 VPC間プライベートDNS解決
Route 53プライベートホストゾーンを活用したVPC間のプライベートDNS解決手法を解説。Transit Gateway、VPCピアリング、マルチアカウント環境での内部サービス検出と名前解決の実装パターンを実践的な問題を通じて習得します。
この記事のポイント
- 1Route 53プライベートホストゾーンの複数VPC関連付けを理解する
- 2Transit Gateway DNS Supportとプライベートホストゾーンの連携を習得する
目次
VPC間プライベートDNS解決の基本概念
AWS Route 53のプライベートホストゾーンは、VPC内でのみ解決可能なプライベートDNSレコードを管理する仕組みです。複数のVPCにプライベートホストゾーンを関連付けることで、VPC間でのプライベートな名前解決を実現し、マイクロサービス間通信やアプリケーション間連携を効率化できます。
本記事では、Transit Gateway環境、VPCピアリング環境でのプライベートDNS解決設定を中心に、実践的な運用パターンを学習します。
プライベートホストゾーンのVPC関連付け
Route 53プライベートホストゾーンは、複数のVPCに関連付けることで、それらのVPC間でプライベートな名前解決を提供します。関連付けられたVPC内のリソースは、プライベートホストゾーンで定義されたDNSレコードを解決できるようになります。
- •ドメイン名の設定(external.example.comとは区別)
- •VPCタイプの選択(プライベートを選択)
- •同一アカウント内の複数VPCの関連付け
- •異なるリージョンのVPCも関連付け可能
- •service-name.internal.example.comの形式でサービス名を定義
- •ALBやNLBのエイリアスレコード設定
プライベートホストゾーンは、関連付けられたVPC内でのみ解決可能なDNSレコードを管理するRoute 53の機能です。インターネットからはアクセスできず、VPC内部でのサービス検出や内部通信に使用されます。
Transit Gateway DNS Support
AWS Transit GatewayのDNS Support機能を有効化することで、Transit Gatewayに接続された複数のVPC間でRoute 53プライベートホストゾーンの名前解決が可能になります。この機能により、VPC間の物理的な接続とDNS解決の両方が統合されます。
統一された名前解決
Transit Gatewayに接続されたすべてのVPCで、同一のプライベートホストゾーンを参照できるため、一貫したサービス名でアクセス可能です。
運用オーバーヘッドの削減
各VPCに個別のDNS設定を行う必要がなく、プライベートホストゾーンの一元管理により運用負荷を最小化できます。
スケーラビリティ
新しいVPCをTransit Gatewayに追加する際、プライベートホストゾーンとの関連付けだけで名前解決が利用可能になります。
実践問題で確認
ここまで学んだRoute 53によるVPC間プライベートDNS解決を、実践的な問題で確認しましょう。各問題は異なる接続パターンに基づいており、適切なDNS設計・運用戦略を選択する能力を養います。
AWS認定高度なネットワーキング - 専門知識
練習問題
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練習問題
まとめ
Route 53によるVPC間プライベートDNS解決は、プライベートホストゾーンのVPC関連付けとTransit Gateway DNS Supportの要素で構成されます。これらを適切に実装することで、マイクロサービスアーキテクチャや分散アプリケーションでの効率的な内部通信を実現できます。
プライベートホストゾーンを
VPC間プライベートDNS解決により、複雑な内部サービス通信を簡素化し、マイクロサービスアーキテクチャでの効率的なサービス検出を実現できます。資格試験対策として、プライベートホストゾーンの関連付け設定と環境別の実装パターンの理解が重要です。
理解度チェック
プライベートホストゾーンの複数VPC関連付けとTransit Gateway DNS Supportの役割を説明できるか?