AWS SCS-C02 対策 S3アクセス制御 アクセスポイント vs バケットポリシー
S3のアクセスポイントとバケットポリシーの使い分けを理解し、適切なアクセス制御方法を選択するための完全ガイド。部門別アクセス制御、暗号化強制など実践的なケースを通じて選択基準を解説します。
この記事のポイント
- 1S3アクセスポイントとバケットポリシーの用途の違いを理解する
- 2部門別・チーム別アクセス制御での適用場面を把握する
- 3資格試験での判断基準と選択パターンを習得する
目次
両手法の概要と根本的な違い
S3のアクセス制御には、アクセスポイントとバケットポリシーという2つの主要な手法があります。両者は異なるアプローチでアクセス制御を実現します。
S3アクセスポイントは、分散管理の思想に基づいており、各部門やチームが独立したエンドポイントとポリシーを持てます。一方、バケットポリシーは一元制御の思想で、バケット全体に単一のポリシーを適用します。

S3アクセスポイント vs バケットポリシー アーキテクチャ比較
資格試験では、複数ステークホルダー・独立管理が必要な場合はアクセスポイント、バケット全体への一律制約が必要な場合はバケットポリシーを選択することが重要です。
S3 Access Point
S3 Bucket Policy
資格試験での選択基準と判断ポイント
AWS資格試験では、S3のアクセスポイントとバケットポリシーの使い分けを正確に判断することが重要です。以下のフローチャートは、試験でよく出題される判断基準を体系化したものです。
各ステップで重要なキーワードを見極めることで、確実に正解を導き出すことができます。特に管理の独立性、制約の適用範囲、データ変換の必要性が重要な判断基準となります。
実践問題で確認
前セクションで学んだ判断基準を、AWS資格試験対策で確認してみましょう。ここでは、S3のアクセスポイントとバケットポリシーの使い分けが問われる代表的な問題パターンを3つ紹介します。
各問題では、要件分析から最適解の導出まで、AWS資格試験で重要な思考プロセスを体験できます。問題を解く際は、前セクションのフローチャートを参考に、管理の独立性、制約の適用範囲、セキュリティ要件の観点から分析することを意識してください。
AWS認定セキュリティ - 専門知識
練習問題
AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト
練習問題
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まとめ
S3アクセスポイントは、分散管理のアプローチで、部門やチームごとに独立したエンドポイントとポリシーを提供します。複数ステークホルダーでの権限分離、データ変換(Object Lambda)、独立した管理が必要な場合に最適です。
バケットポリシーは、一元制御のアプローチで、バケット全体に統一されたセキュリティ制約を適用します。暗号化通信の強制、IP制限、CORS設定など、バケット全体への一律適用が必要な場合に効果的です。
資格試験での選択基準は、管理の独立性→制約の適用範囲→セキュリティ要件の順で論理的に判断することが重要です。
アクセスポイントの制限事項として、アクセスポイント作成後のプレフィックス変更不可、バケットあたり1000個までの制約があることも覚えておきましょう。
バケットポリシーは20KBのサイズ制限があるため、多数の条件や複雑なアクセス制御が必要な場合は、アクセスポイントでの分散管理が効果的です。
理解度チェック
アクセスポイント(分散管理)とバケットポリシー(一元制御)の基本思想の違いは?
部門別アクセス制御、暗号化強制、データ変換でのそれぞれの適用場面は?
管理の独立性→制約の適用範囲→セキュリティ要件の判断フローを使って適切な手法を選択できるか?