AWSサービス比較2025/8/4
約15分
初級
4/10
AWSSAAC03サービス比較S3

AWS SAA-C03 対策 S3 vs EBS vs EFS

AWS S3、Amazon EBS、Amazon EFSの違いを理解し、適切なストレージサービスを選択するための完全ガイド。実践的な問題を通じて使い分けのポイントを解説します。

この記事のポイント

  • 1
    S3、EBS、EFSの基本的な違いを理解する
  • 2
    各ストレージサービスの適用場面と選択基準を把握する
  • 3
    資格試験の問題を通じて使い分けのポイントを理解する

目次

3つのストレージサービスの概要と根本的な違い

AWS S3、Amazon EBS、Amazon EFSは、それぞれ異なるストレージモデル提供するサービスです。

S3オブジェクトストレージで、HTTPプロトコルでアクセスし、無制限の容量を提供します。EBSブロックストレージで、EC2インスタンスに直接アタッチして使用します。EFSファイルストレージで、複数のEC2インスタンスから同時にマウント可能なNFSファイルシステムを提供します。

資格試験では、アプリケーションの要件に応じて適切なストレージサービスを選択する能力問われます。

Amazon S3

ストレージタイプ
オブジェクトストレージ
アクセス方法
REST API / HTTP(S)
同時アクセス
無制限
最大容量
無制限
耐久性
99.999999999%(11 9's)
課金モデル
使用容量のみ

Amazon EBS

ストレージタイプ
ブロックストレージ
アクセス方法
EC2インスタンスに直接アタッチ
同時アクセス
単一EC2(Multi-Attachは限定的)
最大容量
64TiB(io2)
耐久性
99.999%
課金モデル
プロビジョンド容量

Amazon EFS

ストレージタイプ
ファイルストレージ
アクセス方法
NFSプロトコル
同時アクセス
複数EC2から同時マウント可能
最大容量
ペタバイト規模
耐久性
99.999999999%(11 9's)
課金モデル
使用容量のみ

資格試験での選択基準と判断ポイント

AWS資格試験では、S3、EBS、EFSの選択において、要件に基づいた適切な判断が求められます。

以下のフローチャートは、AWS資格試験で重要な判断基準を体系化したものです。各ステップで重要なキーワードを確認しながら、最適なストレージサービスを選択できるようになります。

実践問題で確認

前セクションで学んだ判断基準を、AWS資格試験対策で確認してみましょう。ここでは、S3、EBS、EFSの使い分けが問われる代表的な問題パターンを3つのカテゴリに分けて解説します。

各問題では、要件分析から最適解の導出まで、AWS資格試験で重要な思考プロセスを体験できます。

AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト

練習問題

製造業の企業がオンプレミスから5TBの文書データとCADファイルをAWSに移行しようとしています。データには以下の特性があります: - ほとんどのファイルは作成後数週間は頻繁にアクセスされるが、その後はまれにしかアクセスされない - すべてのファイルに対してPOSIX準拠のファイルシステムアクセスが必要 - 複数のアプリケーションサーバーからの同時アクセスをサポートする必要がある ソリューションアーキテクトはこの要件を最もコスト効率よく満たすストレージソリューションを推奨する必要があります。どのソリューションを選ぶべきですか?

AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト

練習問題

自動車製造会社がAWSクラウドへのシステム移行を評価しています。同社は以下のストレージ要件を持っています: - 高速な自動車設計データ処理のための最大のI/Oパフォーマンスを備えた少なくとも15 TBのストレージ - 製造仕様や技術文書を保存するための450 TBの高い耐久性を持つストレージ - もはや使用されていない過去の設計データをアーカイブするための1.2 PBのストレージ これらの要件を満たすために、ソリューションアーキテクトはどのようなサービスセットを推奨すべきですか?

AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト

練習問題

ある企業は、頻繁にアクセスされるデータを高い耐久性要件で大量に保存する必要があります。データには重要なビジネス文書、ユーザーのアップロード、アプリケーションログが含まれます。ソリューションは99.999999999%(11個の9)の耐久性を提供し、複数のアプリケーションからの同時アクセスをサポートする必要があります。企業は、この頻繁にアクセスされるデータの高可用性を維持しながら、ストレージコストを最小限に抑えることを望んでいます。 これらの要件を最もよく満たすAWSストレージソリューションはどれですか?

まとめ

Amazon S3は、無制限の容量とWebアクセス可能なオブジェクトストレージで、静的コンテンツ配信やデータアーカイブに最適です。

Amazon EBSは、EC2インスタンスに直接アタッチするブロックストレージで、データベースやファイルシステムなど、低レイテンシーが必要なワークロードに適しています。

Amazon EFSは、複数のEC2インスタンスから同時マウント可能なファイルストレージで、共有コンテンツやアプリケーション間のデータ共有に最適です。

資格試験での選択基準は、アクセスパターン(Web/EC2)→共有要件(単一/複数)→永続性要件順で判断することが重要です。

理解度チェック

S3、EBS、EFSそれぞれのストレージタイプは?

複数のEC2インスタンスから同時にアクセスできるストレージは?

使用容量のみで課金されるストレージサービスは?

データレイク、データベース、共有ファイルシステムに適したストレージをそれぞれ選択できるか?

他の問題も解いてみませんか?

tsumikiでは、AWS認定試験の合格に必要な知識を体系的に学習できます。実践的な問題を通じて、AWSスキルを身につけましょう。