AWSサービス比較2025/8/8
約15分
中級
6/10
AWSSAAC03CLFC02サービス比較

AWS SAA-C03 対策 SQS vs SNS vs EventBridge

Amazon SQS、Amazon SNS、Amazon EventBridgeの違いを理解し、適切なメッセージングサービスを選択するための完全ガイド。実践的な問題を通じて使い分けのポイントを解説します。

この記事のポイント

  • 1
    SQS、SNS、EventBridgeの基本的な違いを理解する
  • 2
    各サービスの適用場面と選択基準を把握する
  • 3
    資格試験の問題を通じて使い分けのポイントを理解する

目次

3つのサービスの概要と根本的な違い

Amazon SQS、Amazon SNS、Amazon EventBridgeは、それぞれ異なるメッセージ配信モデル提供するメッセージングサービスです。

SQSキューベースのメッセージングで、1対1のメッセージ配信を保証します。SNSpub/subメッセージングで、1対多の即時配信を行います。EventBridgeイベントバスベースのメッセージングで、ルールベースの高度なルーティングを提供します。

資格試験では、メッセージ配信パターンとユースケースに応じて適切なサービスを選択する能力問われます。

Amazon SQS

配信モデル
プル型(ポーリング)
配信パターン
1対1
メッセージ保持
最大14日間
順序保証
FIFOキューで可能
フィルタリング
なし
スケジューリング
遅延キューのみ

Amazon SNS

配信モデル
プッシュ型
配信パターン
1対多
メッセージ保持
保持しない
順序保証
保証なし
フィルタリング
サブスクリプションフィルター
スケジューリング
なし

Amazon EventBridge

配信モデル
ルールベース配信
配信パターン
多対多
メッセージ保持
24時間(リプレイ可)
順序保証
保証なし
フィルタリング
高度なルールベース
スケジューリング
完全対応

資格試験での選択基準と判断ポイント

AWS資格試験では、SQS、SNS、EventBridgeの選択において、メッセージング要件に基づいた適切な判断が求められます。

以下のフローチャートは、AWS資格試験で重要な判断基準を体系化したものです。各ステップで重要なキーワードを確認しながら、最適なサービスを選択できるようになります。

実践問題で確認

前セクションで学んだ判断基準を、AWS資格試験対策で確認してみましょう。ここでは、SQS、SNS、EventBridgeの使い分けが問われる代表的な問題パターンを3つのカテゴリに分けて解説します。

各問題では、要件分析から最適解の導出まで、AWS資格試験で重要な思考プロセスを体験できます。

AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト

練習問題

小売企業が、複数のマイクロサービスで構成される新しいeコマースプラットフォームを設計しています。このプラットフォームでは、注文処理サービス、在庫管理サービス、配送サービス、および支払い処理サービスが連携する必要があります。トラフィックパターンが予測不可能であり、特に季節的なプロモーション期間中にスパイクが発生します。システムの各コンポーネントは独立してスケーリングでき、一部のコンポーネントが一時的に利用できなくなっても全体のシステムが機能し続けるようにする必要があります。 この要件を満たすために、ソリューションアーキテクトはどのサービスを推奨すべきですか?

AWS認定クラウドプラクティショナー

練習問題

ある企業がクラウドモニタリングシステムを構築しています。重要なシステムイベントが発生した際に、システム管理者に対してSMSとEメールの両方を通じて即時に通知を送信する必要があります。さらに、特定のイベントはWebhookを使用して他のシステムと連携する必要もあります。この要件に最も適したAWSサービスはどれですか?

AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト

練習問題

金融サービス企業が、マイクロサービスベースの支払い処理システムを設計しています。各支払いリクエストは複数の異なるマイクロサービスによって処理される必要があり、それぞれのマイクロサービスは特定の検証ステップ(取引制限の確認、不正検出、資金確認など)を実行します。各マイクロサービスは独立して動作し、必要に応じてスケーリングできなければなりません。 マイクロサービスは支払いデータの一部のみにアクセスする必要があり、将来のビジネス要件の変更に適応できるように疎結合アーキテクチャを実現する必要があります。 これらの要件を満たす最も効果的なソリューションはどれですか?

まとめ

Amazon SQSは、確実なメッセージ配信と順序保証が必要な1対1通信最適なキューベースのメッセージングサービスで、最大14日間のメッセージ保持とFIFOキューによる厳密な順序保証を提供します。

Amazon SNSは、複数の宛先への即時配信が必要なpub/subパターン適したサービスで、サブスクリプションフィルターによるメッセージフィルタリングで効率的な配信を実現します。

Amazon EventBridgeは、高度なルーティングとスケジューリングが必要なイベント駆動アーキテクチャ最適で、ルールベースの柔軟な配信とイベントリプレイ機能を提供します。

資格試験での選択基準は、配信パターン(1対1/1対多/多対多)→メッセージ保持の必要性→フィルタリングやルーティングの複雑さ→スケジューリング要件順で判断することが重要です。

理解度チェック

SQS、SNS、EventBridgeの配信モデルの違いは?

各サービスのメッセージ保持期間と特性は?

SNSのサブスクリプションフィルターとEventBridgeのルールの違いは?

キューイング、pub/sub、イベント駆動の観点から適切なサービスを選択できるか?

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