AWSサービス比較2025/8/4
約12分
上級
7/10
AWSANSC01サービス比較VPC Endpoint

AWS ANS-C01 対策 VPC Endpoint Interface vs Gateway

VPC Endpoint InterfaceとGateway Endpointの違いを理解し、適切なエンドポイントタイプを選択するための完全ガイド。実践的な問題を通じて使い分けのポイントを解説します。

この記事のポイント

  • 1
    Interface EndpointとGateway Endpointの基本的な違いを理解する
  • 2
    各エンドポイントタイプの適用場面と選択基準を把握する
  • 3
    資格試験の問題を通じて使い分けのポイントを理解する

目次

2つのエンドポイントタイプの概要と根本的な違い

VPC EndpointはVPC内からAWSサービスへプライベート接続提供する機能で、Interface EndpointGateway Endpoint2種類があります。

Interface EndpointAWS PrivateLinkを使用し、サブネット内にENI(Elastic Network Interface)を作成してプライベートIPアドレス経由でサービスにアクセスします。Gateway Endpointルートテーブルベースで、S3とDynamoDBのみをサポートし、ルートテーブルにエントリを追加することで動作します。

資格試験では、サービスの対応状況と接続方式の違い基づいて適切なエンドポイントタイプを選択する能力が問われます。

VPC Endpoint (Interface)

接続方式
ENI(プライベートIP)
対応サービス
100以上のAWSサービス
料金
時間料金+データ処理料金
可用性
複数AZに配置可能
DNS解決
プライベートDNS使用
セキュリティグループ
適用可能

VPC Endpoint (Gateway)

接続方式
ルートテーブル
対応サービス
S3、DynamoDBのみ
料金
無料
可用性
リージョン全体
DNS解決
不要
セキュリティグループ
適用不可

資格試験での選択基準と判断ポイント

AWS資格試験では、Interface EndpointとGateway Endpointの選択において、サービス要件に基づいた適切な判断が求められます。

以下のフローチャートは、AWS資格試験で重要な判断基準を体系化したものです。各ステップで重要なキーワードを確認しながら、最適なエンドポイントタイプを選択できるようになります。

実践問題で確認

前セクションで学んだ判断基準を、AWS資格試験対策で確認してみましょう。ここでは、Interface EndpointとGateway Endpointの使い分けが問われる代表的な問題パターンを3つのカテゴリに分けて解説します。

各問題では、要件分析から最適解の導出まで、AWS資格試験で重要な思考プロセスを体験できます。

AWS認定高度なネットワーキング - 専門知識

練習問題

ある企業はAWS上でマルチリージョンアーキテクチャを持つクラウドネイティブアプリケーションを実行しています。このアプリケーションは大量のデータを処理して機械学習モデルをトレーニングします。現在、アプリケーションは開発環境のプライベートサブネットにあるEC2インスタンスから、Amazon S3バケットに格納されたトレーニングデータセットにアクセスする必要があります。データセットのサイズは1PBを超えるため、ネットワーク帯域幅と遅延が懸念されています。また、企業はデータを転送する際のセキュリティを確保し、インターネットを経由せずにAWSのサービスにアクセスしたいと考えています。 ネットワークエンジニアは、セキュリティとパフォーマンスを最適化しながら、EC2インスタンスからS3バケットへの接続を設定するための最適な方法を特定する必要があります。 どのソリューションがこの要件を満たしますか?

AWS認定高度なネットワーキング - 専門知識

練習問題

ある企業が、AWSクラウド上で稼働している業務アプリケーションとサードパーティのSaaSプラットフォームとの間でプライベート接続を確立する必要があります。このSaaSプラットフォームは既にAWS PrivateLinkをサポートしており、接続はプライベートかつセキュアである必要があります。企業のシステムはVPC内で動作しており、インターネットを経由せずにSaaSプラットフォームにアクセスすることが求められています。 最小限の構成と運用オーバーヘッドでこの要件を満たす最適なソリューションはどれでしょうか?

AWS認定高度なネットワーキング - 専門知識

練習問題

ある小売企業が単一のVPC内でeコマースウェブサイトを構築しています。このVPCには2つのアベイラビリティゾーンにまたがるパブリックサブネットとプライベートサブネットが含まれています。ウェブサイトには製品イメージなどの静的コンテンツが多く含まれており、企業はこれらを保存するためにAmazon S3を使用しています。 企業はプライベートサブネット内にウェブサーバーとして機能するAmazon EC2インスタンスのフリートをデプロイしました。これらのEC2インスタンスはAuto Scalingグループ内にあり、Application Load Balancerの後ろに配置されています。EC2インスタンスはトラフィックを処理し、ウェブページをレンダリングするためにS3バケット内のコンテンツを取得する必要があります。企業はオンプレミス環境からS3バケットへの接続にパブリックVIF付きのAWS Direct Connectを使用しています。 ネットワークエンジニアは、EC2インスタンスとAmazon S3間のトラフィックがNATゲートウェイを経由していることに気づきました。トラフィックが増加するにつれてコストも増加しています。ネットワークエンジニアはEC2インスタンスとAmazon S3間のトラフィックによって発生するNATゲートウェイコストを削減するための接続方法を変更する必要があります。 どのソリューションがこれらの要件を満たしますか?

まとめ

Interface Endpointは、AWS PrivateLinkを使用してENI経由でプライベートIPアドレスを提供し、100以上のAWSサービスやサードパーティサービスに対応する汎用的なエンドポイントです。

Gateway Endpointは、S3とDynamoDBのみ対応し、ルートテーブルベースで動作する無料エンドポイントで、シンプルな構成が特徴です。

資格試験での選択基準は、対象サービス(S3/DynamoDBか否か)→コスト要件→必要な機能順で判断することが重要です。

PrivateLinkのトラフィックフローはクライアント→Interface Endpoint→NLB→EC2順で流れ、トラブルシューティング時はNACLとセキュリティグループの設定確認が必須です。

理解度チェック

Interface EndpointとGateway Endpointの接続方式の違いは?

Gateway Endpointが対応しているサービスは?

Interface EndpointとGateway Endpointの料金体系の違いは?

PrivateLinkのトラフィックフローを説明できるか?

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