tsumiki-media logo

tsumiki-media

Command Palette

Search for a command to run...

AWSサービス比較
約13分
初級
4/10
2025年9月16日

AWS AIF-C01 対策 Comprehend vs Translate

Amazon ComprehendとAmazon Translateの違いを理解し、テキスト処理要件に応じて適切なサービスを選択するための完全ガイド。実践的な問題を通じて使い分けのポイントを解説します。

この記事のポイント

  • 1
    ComprehendとTranslateの基本的な違いを理解する
  • 2
    各テキスト処理サービスの適用場面と選択基準を把握する
  • 3
    資格試験の問題を通じて使い分けのポイントを理解する

目次

2つのテキスト処理サービスの違い

Amazon Comprehend(自然言語処理)とAmazon Translate(機械翻訳)は、それぞれ異なるテキスト処理機能を提供するAWSのAI/MLサービスです。

Comprehendテキストの内容を理解・分析し、Translate言語間でテキストを変換します。

Icon-Architecture/48/Arch_Amazon-Comprehend_48

Amazon Comprehend

主な機能
テキスト理解・分析
主な用途
感情分析、エンティティ抽出、PII検出
対応言語
12言語(感情分析)、100+ 言語(言語検出)
リアルタイム処理
同期・非同期処理対応
高度な機能
カスタムエンティティ、カスタム分類
一般的な統合先
Kendra、Transcribe、Textract
Icon-Architecture/48/Arch_Amazon-Translate_48

Amazon Translate

主な機能
言語間のテキスト変換
主な用途
多言語翻訳、言語ローカライゼーション
対応言語
75+ 言語ペア
リアルタイム処理
リアルタイム翻訳対応
高度な機能
カスタム翻訳、用語集機能
一般的な統合先
Connect、Lex、Polly
ベストプラクティス

多言語カスタマーサポートシステムを構築する場合は、Amazon Comprehendで問い合わせ内容を理解・分析し、Amazon Translateで言語間の翻訳を行う組み合わせがベストプラクティスです。この連携により、グローバル企業が言語の壁を越えた効率的なサポートを提供できます。

ベストプラクティス

医療機関でPII保護が必要な場合は、Amazon ComprehendのPII検出機能を使用して、検索インデックス作成前に個人情報を自動的に検出・編集することで、プライバシー保護とHIPAA準拠を実現できます。

実践問題で確認

前セクションで学んだ内容を、AWS資格試験対策で確認してみましょう。ここでは、ComprehendとTranslateの使い分けが問われる代表的な問題パターンを3つのカテゴリに分けて解説します。

各問題では、テキスト処理の目的を正しく判断し、最適解を導出する思考プロセスを体験できます。

AWS認定AIプラクティショナー

練習問題

ある医療機関がカスタム検索ソリューションを構築し、患者の電子カルテ、治療プロトコル、医療研究論文など様々なデータソースからの情報を統合しようとしています。ただし、患者の電子カルテには個人を特定できる情報(PII)が含まれており、この情報は検索インデックスが作成される前に編集・削除される必要があります。 このユースケースで、患者の電子カルテから個人情報(PII)を検出して編集するのに最適なAWSサービスはどれですか?

AWS認定AIプラクティショナー

練習問題

ある製造企業が、SNSやレビューサイトに投稿される製品評価を分析し、市場動向やブランド認知度を把握したいと考えています。毎日数千件の投稿が複数の言語で生成され、テキストには製品への感想や改善要望、競合製品との比較などが含まれています。企業はこの大量のテキストデータから感情分析(ポジティブ、ネガティブ、中立、混合)を自動的に実行し、重要なインサイトを抽出するAWSサービスを探しています。 どのAWSマネージドAI/MLサービスがこの要件を満たすために最も適していますか?(2つ選択)

AWS認定AIプラクティショナー

練習問題

グローバル企業が多言語カスタマーサポートシステムを構築するために、AWS上でAIソリューションを実装したいと考えています。このシステムには、顧客からの問い合わせ内容を理解する自然言語処理と、複数言語間の翻訳機能が必要です。 これらの機能を実現するために最適なAWS AIサービスの組み合わせはどれですか?(2つ選択)

まとめ

AWSテキスト処理サービスの選択では、ComprehendTranslateの機能の違いを理解した適切な判断が成功の鍵となります。

テキストの内容を理解・分析するサービスです。感情分析エンティティ抽出PII検出言語検出などの機能を提供し、カスタマーフィードバック分析、コンプライアンス対応、コンテンツ分類などの用途に最適です。

言語間でテキストを変換するサービスです。75+言語ペア対応リアルタイム翻訳カスタム翻訳などの機能を提供し、多言語サポート、グローバル展開、国際的なコミュニケーションなどの用途に最適です。

テキスト処理の目的(理解・分析 vs 翻訳)を最初に確認し、次に具体的な機能要件(感情分析、PII検出、多言語対応等)を判断します。テキスト理解にはComprehend言語変換にはTranslate選択するのが基本原則です。

これらの判断基準を理解し、処理目的→具体的な機能要件→統合パターンの順で論理的に分析することで、適切なテキスト処理サービス選択ができます。

理解度チェック

ComprehendとTranslateの主な目的の違いは?

医療記録からPIIを検出したい場合、どちらを選択すべきか?

顧客レビューの感情分析を行いたい場合、どちらを選択すべきか?

多言語カスタマーサポートを構築する場合の適切なサービス組み合わせは?

他の問題も解いてみませんか?

tsumikiでは、AWS認定試験の合格に必要な知識を体系的に学習できます。実践的な問題を通じて、AWSスキルを身につけましょう。