AWS ANS-C01 対策 Direct Connect プライベートVIF vs パブリックVIF vs トランジットVIF
AWS Direct ConnectのVIF(Virtual Interface)の3つのタイプ(Private、Public、Transit)の使い分けを理解し、規模・暗号化・管理効率の要件に基づいて最適なVIFを選択するための完全ガイド。実践問題を通じて判断基準を習得します。
この記事のポイント
- 1Private VIF、Public VIF、Transit VIFの特徴と適用場面を理解する
- 2規模・暗号化・管理効率の要件からVIFタイプを適切に選択できるようになる
- 3資格試験の問題を通じてVIF選択の判断プロセスを習得する
目次
Direct Connect VIF の基本概要
AWS Direct Connectでは、Private VIF、Public VIF、Transit VIFの3種類のVirtual Interfaceが提供されます。各VIFは異なる接続形態とスケーラビリティ特性を持ち、要件に応じた使い分けが重要です。
3つのVIFタイプの特徴と用途
以下の図は、3つのVIFタイプの基本的な接続パターンと特徴を視覚的に示しています。この図を参考に、各VIFタイプの違いを理解しましょう。

Direct Connect VIFタイプ別接続パターン比較
図の上段に示すPrivate VIFは、単一のVPCへの専用接続を提供します。オンプレミスから特定のVPCに直接接続し、Virtual Private Gateway経由でプライベート通信を実現します。シンプルな構成で管理しやすく、小規模環境に最適です。
図の中段のPublic VIFは、AWSパブリックサービスへの接続に特化しています。S3、DynamoDB、API Gatewayなどのパブリックエンドポイントに直接アクセスでき、インターネット経由よりも安定した接続を提供します。暗号化が必要な場合は、VPN over Public VIFの構成も可能です。
図の下段のTransit VIFは、複数のVPC・リージョンをまたいだ集中型接続を実現します。Direct Connect GatewayとTransit Gatewayの組み合わせにより、数千のVPCへの接続と一元的な管理が可能になります。大規模環境やマルチリージョン構成では最も効率的な選択肢です。
図の右側に示すように、各VIFタイプは接続対象、スケーラビリティ、管理複雑度において明確な違いがあります。AWS資格試験では、これらの特性を理解して適切な選択ができることが重要です。
Private Virtual Interface
Public Virtual Interface
Transit Virtual Interface
資格試験での選択基準
AWS ANS-C01試験では、要件からVIFタイプを選択する判断力が評価されます。以下のフローチャートは、技術的な判断パターンを体系化したものです。
重要なのは、接続規模→管理効率→暗号化要件→スループット要件の順で分析することです。特に「30個以上のVPC」や「マルチリージョン」といったキーワードは、Transit VIF選択の強い指標となります。
AWS認定高度なネットワーキング - 専門知識
練習問題
AWS認定高度なネットワーキング - 専門知識
練習問題
AWS認定セキュリティ - 専門知識
練習問題
まとめ
Direct Connect VIFの選択は、接続規模とアーキテクチャ要件によって決まります。各VIFタイプには明確な適用範囲があり、企業の成長段階や技術要件に応じて最適な選択肢が異なります。
単一VPCへの
Transit Gatewayと
AWSパブリックサービスへの
Direct Connect VIFの選択は、接続規模とアーキテクチャ要件によって決まります。各VIFタイプには明確な適用範囲があり、企業の成長段階や技術要件に応じて最適な選択肢が異なります。
理解度チェック
Private VIF、Public VIF、Transit VIFの接続対象と特徴は?
各VIFタイプのスケーラビリティ制限と適用規模は?
接続規模→管理効率→暗号化→スループットの判断フローを使って適切なVIFタイプを選択できるか?
「300のVPNトンネル」「2.5 Gbps」「マルチリージョン」などの試験キーワードからVIF選択ができるか?