AWS SCS-C02 対策 機密データ処理の完全隔離 AWS Nitro Enclaves
機密データを完全に隔離された環境で処理するAWS Nitro Enclavesの実装パターンを解説。医療データ保護の重要なシナリオを実践問題で理解します。
この記事のポイント
- 1Nitro Enclavesの完全隔離環境を理解する
- 2試験で問われる実装シナリオの判別方法を確認する
目次
AWS Nitro Enclaves とは
AWS Nitro Enclavesは、EC2インスタンス内に完全に隔離された実行環境を作成するサービスです。親EC2インスタンスからもネットワーク、ストレージ、管理者権限によるアクセスが不可能な、真の隔離環境を提供します。
資格試験では、機密データ処理で最高レベルの隔離が必要な場合に、Nitro Enclavesが正解となるパターンを理解することが重要です。
資格試験での重要パターン
AWS Nitro Enclavesに関する学習では、以下の重要なパターンを理解することが大切です。
医療・金融データの隔離処理
患者情報やクレジットカード番号など、極めて機密性の高いデータを処理する際に、他のワークロードから完全に隔離された環境を提供するパターンです。

医療データ処理における完全隔離アーキテクチャ
親EC2インスタンスがアプリケーションサーバーとして動作し、機密データ処理が必要な場合のみNitro Enclaveに処理を委譲します。Enclaveは独立したカーネル、メモリ、CPUを持ち、親インスタンスからも直接アクセスできません。
通信はVSock(仮想ソケット)という特殊な通信チャネルのみで行われ、ネットワークアクセスは完全に遮断されています。処理結果のみが親インスタンスに返され、機密データ自体はEnclaveから出ることがありません。
他の分離手法との比較
資格試験では、Nitro Enclavesと他の分離手法を正確に区別することが重要です。
AWS Nitro Enclaves
EC2専有インスタンス
VPC分離
配置グループ
実践問題で確認
ここまで学んだパターンを、実践問題で確認しましょう。
AWS認定セキュリティ - 専門知識
練習問題
まとめ
AWS Nitro Enclavesは、機密データ処理において最高レベルの隔離を提供するサービスです。試験では特定のキーワードに注目して正解を導き出しましょう。
親EC2インスタンスからも
「他の
理解度チェック
Nitro Enclavesが親EC2インスタンスからも完全に隔離される仕組み(独立CPU/メモリ/カーネル、VSock通信)を説明できるか?
専有インスタンス、VPC分離、配置グループとNitro Enclavesの違いを明確に区別できるか?